Konus Audio(コヌス・オーディオ)は、弊社の海外ディストリビューターであり、同時に、自社ブランドのオーディオ機器メーカーでもあります。会社の所在地は、ボスニア&ヘルツェゴビナです。
Konus Audioの社長、Sead Lejlic氏
Konus Audioの社長、Sead Lejlic氏と私の付き合いは長く、氏のオーディオへの探求心と情熱、誠実で暖かい人柄を心からリスペクトしています。
2020年、Konus Audioが従来のラインナップにSternklangの内部配線材(特注品)を使用したスペシャルモデルを追加したのを機に、インテグレーテッド・アンプ(プリメインアンプ)"Integrale 2000" に100Vトランスを組み込んだモデルを取り寄せてみました。
オレンジとグレーの厚みのある塗装を施されたアルミダイキャスト製の堅牢でコンパクトなシャシーは、「可愛いだけじゃないんだぞ」と訴えて来ます。
シャシーのリアパネルには、2系統のハイグレードなRCAピンジャックと、やはりハイグレードなスピーカー出力端子(バナナ端子にも対応)、そしてパワー・スイッチがマウントされています。
フロントパネルにマウントされるのは、入力切替のレバー・スイッチと、削り出しのボリューム・ノブ。リモコンなし。取説なし。以上。
このご時世に、ここまで潔いアンプをリリースするSeadの自信と度胸に感心する一方で、『ハードル高いけど越せるかな?』と案じました。というのも、利便性を捨てたIntegrale2000のようなクリーンなソリッドステートアンプに私たちが期待するものは「飛び抜けた音質」です。それ以外にはありません。
期待半分、不安半分でケーブルを接続し、CDを再生して、Integrale2000のボリューム・ノブをゆっくりと回しました....。
音の鮮度の高さに驚きました。アンプの音を聴いているというよりも、Sternklangの内部配線材の音を直に聴いている、そんな錯覚を覚えるくらい素直で純度の高い音を出すアンプです。
様々なジャンルの音楽ソースを用いた3日間のオーディションはとてもエキサイティングで楽しいものでした。残留ノイズ、分解能、力感、スピード、音像密度、空間描写力、あらゆるファクターに於いて私的に満点です。
残留ノイズの少なさは特筆すべき美点であり、それによって生じる深く透明な海のような音場空間に身を浸していると、スマートフォンやWi-Fiの電波が飛び交うリスニング環境に於けるIntegrale2000の優位性を実感します。
そして、私はこう考えました。「私はこのアンプで成仏できる。私が成仏できるということは、あと3人くらいは成仏できるはずだ。であるなら、これを勧めなければならない。」と。
という訳で、弊社は2020年11月からKonus Audioの日本に於けるディストリビューションを行います。まずは、"Integrale 2000"から始めます。
形式 | インテグレーテッド・アンプ |
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クラス | AB級 |
入力 | RCA 2系統 |
出力 | 1系統(バナナプラグ使用可) |
ボリューム | 無段階ボリューム |
出力 | 2×33W @8Ω |
外形寸法 | 192 mm (w) x 245 mm (d) x 75 mm (h) |
重量 | 3.2kg |
塗装色 | オレンジ&グレーまたはグレー&オレンジから選択(詳細はKonus audioWebサイトにて) |
保証期間 | 5年 |
価格 | 3,800ユーロ(受注時のユーロ/円為替レートで円に換算)+¥50,000(諸経費)+消費税 |
備考 | AC100Vトランスを搭載した受注生産品です。納期は受注後約4週間です。 |
商品ページURL | http://www.konus-audio.com/integrale-2000.html |